知花竜海の音楽凡楽

ロック・レゲエ・ヒップホップ・沖縄民謡などをチャンプルーしたサウンドに、言葉遊びと深いメッセージをちりばめた歌詞で新世代の沖縄音楽を創り続けるミュージシャン/プロデューサー知花竜海(DUTY FREE SHOPP.)が、活動情報や日々のつれづれなどを書いていきます。

ミュージシャンは食えるのか、二度目のピーク

留学から帰国後、完全に浦島太郎状態になった僕は、そこから不在の期間を取り戻そうと奮闘する。
しかしまずはバンドの活動再開が出来ないというハードルにぶち当たった。

音楽を仕事にすることを選ばなかったバンドマンは、大学卒業の年齢で一旦音楽を諦め就職していく。趣味で続けるか、仕事にするかの道がまずそこで振り分けられる。うちのメンバーも就職や県外に行ったりしてすぐに再開出来る状況じゃなかった。

まずは実家の家業を手伝いながら、新しいメンバーを捜してバンド再開だ!そう思い実家での新しい生活が始まった。当時母はヤンバルに土地を買って登り窯を作る計画を進めていて、僕も読谷とヤンバルを往復しながら働いた。ところが一年ぐらいその状況が続いた頃、志半ばで母が病に倒れることになる。

病気の内容つにいては詳しく触れないが、とにかく音楽活動どころではなくなった。なにせ母一人子一人の母子家庭だったので、とにかく自分が何とかしないといけない状況になった。

同じタイミングで学生時代から活動拠点にしていた読谷のライブハウスBORDERも潰れてしまい、弾き語りのイベントも継続出来なくなった。

そんな時、声をかけてくれたのが同じバンド仲間のカクマクシャカだった。現在はラッパーとして活躍している彼だが、元々はライブハウスでハードコアバンドとして対バンしていた同期だ。同じくバンドが無い状況になっていたカクマクシャカは打ち込みによる音楽スタイルに転換を図っていた。

共同名義による活動は僕から提案した。新しいバンドメンバーが見つかるまでの「つなぎ」として一緒に一枚色んなゲストを交えたコラボレーションアルバムを作ってみよう。その中から一緒に音楽活動を出来る仲間が見つかるかもしれない

デモを作って売り込んだところ、運良く県内のレーベルに声をかけて頂き、リリースまでこぎ着けた。食えているというにはほど遠いが、事務所と契約し、活動費や宣伝費を出してもらって二年間ほど全力でアーティスト活動に専念した

全国的には、その時に出た「民のドミノ」「South天加那志」「音アシャギ」などを通して僕たちのことを知ってくれた人が一番多いと思う。全国リリース、タワレコのbounceに載る、音楽番組のテーマ曲、CMタイアップ、ライブハウスツアー、フジロックやライジングサンなどの野外フェス、そんな夢みたいな状況がめまぐるしく駆け抜けていった。

今日はここまで、次回に続く!
-----
【今日の動画】

2005年のシングル「South天加那志」
-----
【次回ライブ情報】
ミュージシャンは食えるのか、二度目のピーク
ミュージシャンは食えるのか、二度目のピーク
<↑フライヤー画像、クリックで拡大します>

第19回 恩納村産業まつりに出演します!
今回は同じく恩納村在住の宮田まことさん(TROPICALISM、hacomaco)と二人で演奏します!野外の無料ライブなので初めての方や子連れの方も安心です!是非お越し下さい!

知花竜海の出番は2/5(日)のお昼12時ちょうどです!

恩納村産業まつり
日時:平成29年2月4日(土)~2月5日(日)
AM11:00~17:00   AM10:00~17:00

会場:恩納村ふれあい体験学習センター(恩納村字恩納5973)

お問い合せ:恩納村産業まつり実行委員会
TEL098-966-1280
詳細はコチラ↓
http://www.onnaweek.jp/event/969/


-----
↓「沖縄音楽旅行」バナークリックで記事読めます!
ミュージシャンは食えるのか、二度目のピーク




同じカテゴリー(【コラム】音楽凡楽)の記事

 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。