知花竜海の音楽凡楽

ロック・レゲエ・ヒップホップ・沖縄民謡などをチャンプルーしたサウンドに、言葉遊びと深いメッセージをちりばめた歌詞で新世代の沖縄音楽を創り続けるミュージシャン/プロデューサー知花竜海(DUTY FREE SHOPP.)が、活動情報や日々のつれづれなどを書いていきます。

『Outputスリーマンへの道 後編〜Shyさんと俺物語〜』

いよいよ明日6/2(日)となりました。後編はShyさんとの出会いについて書きます。(敬称略します)

『Outputスリーマンへの道 後編〜Shyさんと俺物語〜』

高校生の頃、コザにバスで行ってはCD屋さんを廻ったり、フリーペーパーやフライヤーを集めては、行けもしないくせに教室の後ろの壁にライブ情報コーナーを作って貼ったりしてた。そんな中でShy&Mooneyの名前や写真をよく目にした。何の記事だったかは忘れた。グラサンに長髪かんぷうの当時のアー写のイメージから、スティービーワンダーみたいな感じのソウル/ブラック系の音楽性なのかなと想像していた。(ある意味それは間違ってなかったとも言える)

その後大学の頃、雑誌handsの沖縄ストリートロック年表みたいなものでハートビーツの存在を知る。いかにもロカビリーっぽい写真だった。当時ジョニー宜野湾が「うりひゃぁでーじなとん」で一大センセーショナルを巻き起こし、各地で伝説の弾き語りライブを繰り広げていた。沖大祭で見たジョニーさんの勇姿は「あっははははははは」というメロディーとともにしっかり目に焼き付いている。

そしてそのライブMCでジョニーさんが元ハートビーツのギタリストで、Shyさんがそのボーカルだったと知り、ハートビーツに興味が湧く。しかしCD化されている音源はなく、handsに載っていた「MATILDA」のアナログジャケをGET HAPPY RECORDSで見つけて眺めるばかりだった。そんな折、Shyが新アルバム「ラフ&タフ」のレコ発を記念してジョニー宜野湾と二人でツアーを回るというニュースが飛び込んで来た。当時handsでは若手ミュージシャンに特派員としてライブレポートを書かせてくれていて、自分で志願したのか、幸田編集長が指名してくれたのかは記憶が曖昧だが、僕はこの日、取材としてライブを見に行くことになった。2000年の10/28、場所は僕の地元読谷村のBORDER。僕らDUTY FREE SHOPP.が活動拠点としていたライブハウスで、宮古出身のオーナー玉ちゃんの店だ。、

そのとき書いたレポを抜粋
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しなやかでゴツゴツしたおっさんたちのロックンロール
つま先から髪の毛、流れ落ちる汗の一滴に至るまで全身が「うたっている」男、Shy。その声は時に太く時に優しく、そしてとてもセクシーだ。〜中略〜 リードギターを弾くジョニーがこれまたシブい。互いのソロからハートビーツ時代の曲まで心にグッとくるメロディーとハーモニーに男のROCKを感じた。

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あの晩聞いた「青い月の笑う夜」はサイコーだった。そして多分アンコールだったと思うボブディランの「I shall be released」のカバーは今でも心に残ってる。生きてると時々、音楽に心底感謝したい夜がある。ジョニーとShyが駆け抜けた青春時代と、その後の人生の喜怒哀楽、その他諸々を経て再び同じステージに立った相棒とのハーモニー。なんかすべてが詰まってたよ。ありがとう。

その後何度かライブを見たり言葉を交わしたりしたけど、ちゃんと共演させてもらうのは初めてだと思う。こんなこと書くのはおこがましいけれど、あの夜の「ハートビーツ」に恩返しするつもりで歌いたいと思う。


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『Outputスリーマンへの道 後編〜Shyさんと俺物語〜』

2013年06月02日(日)  『Shy & TROPICALISMの沖縄ツアー』 Live in 那覇

■出演
Shy & TROPICALISM
知花竜海
ローリー・クック(THE WALTZ)

●開場 18:30
●開演 19:00

-チケット料金-
■前売 ¥2,000(D代別)
■当日 ¥2,500(D代別)

-予約・お問い合わせ-
各出演者予約 知花竜海 longhai@akagawara.com(当日午前中まで)
ライブハウスoutput
outputop@gmail.com 
098-943-7031

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