知花竜海の音楽凡楽

ロック・レゲエ・ヒップホップ・沖縄民謡などをチャンプルーしたサウンドに、言葉遊びと深いメッセージをちりばめた歌詞で新世代の沖縄音楽を創り続けるミュージシャン/プロデューサー知花竜海(DUTY FREE SHOPP.)が、活動情報や日々のつれづれなどを書いていきます。

『新しい世界』ジャケの絵について

知花竜海 1stソロアルバム『新しい世界』
【ジャケットの絵について】

あなたにとってインパクトのある絵ジャケと言えば何ですか?
僕はやっぱり、キングクリムゾンのこれとイースタンユースのこれです。
いつか僕も絵ジャケを紙ジャケで出したいというのが夢で、今回やっと叶えることができました。

 今回のジャケットの絵は、幼少期から筋ジストロフィーを患いながらも地域で自立した生活を実践し、絵を描き続けた沖縄の画家、新門登さん(享年49)が、妻の直美さんを描いた肖像画です。2007年に新聞記事の中のこの絵を見てものすごい衝撃を受け、ソロアルバムを作るならジャケはこれにしたいと決めていました。
 2009年に本人は亡くなってしまい、生前に会うことはかないませんでしたが、昨年、奥様の直美さんに直接会いに行って使用許可を頂きました。

 この絵にはまさに新門さんのとらえた「沖縄」「生きること」「愛すること」の苦しみと喜びが全て詰まっていると感じます。この新聞記事には書いていませんが、この絵を描いた時には新門さんは手が使えなくなっていたので、口に筆をくわえて描いていたということを直美さんから聞いてあらためて衝撃を受け、この絵の持つ凄まじいまでの存在感が、より腑に落ちました。
↓実際の記事(クリックで拡大)
『新しい世界』ジャケの絵について
2007年12月1日 琉球新報

『新しい世界』ジャケの絵について
2011年 新門さん宅にて奥様の直美さんと

実は今回、CDの完成日を決めるにあたり、10/24が新門さん夫婦の結婚記念日で、翌日が直美さんの誕生日ということで、何としてもその日に間に合わせて完成したCDをプレゼントしたいということを目標に頑張りました。
『新しい世界』ジャケの絵について
この写真はその時新門さんの家でささやかな誕生会をやった時のものです。

今回、CDのブックレットの中にも、新門さんが書いたフクギ並木の絵が一点と、直美さんが書いた夢の国の絵が載せてあります。
是非手に取って、その思いを感じて頂けたらと思います。


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