知花竜海の音楽凡楽

ロック・レゲエ・ヒップホップ・沖縄民謡などをチャンプルーしたサウンドに、言葉遊びと深いメッセージをちりばめた歌詞で新世代の沖縄音楽を創り続けるミュージシャン/プロデューサー知花竜海(DUTY FREE SHOPP.)が、活動情報や日々のつれづれなどを書いていきます。

番外編:『選挙の話』

※ 番外編(ブログの日記より)
『選挙の話』

11月19日は沖縄県知事選挙の日ですね。
選挙に対して僕が思うことを書いてみたいと思います。

僕自身の考え方や支持する候補はもちろんありますが、
誰に入れるべきかはそれぞれが考えるべき事だと思うので
ここでは特に触れません。

今回の選挙で僕達は沖縄の未来を自分達で選ぶ事になる。
沖縄の「生き方」を決める選挙になる。

観光立県や美ら島、癒しの島、平和の発信地、
温かい人々、伝統・歴史・文化を大切にする島、
自然の豊かな島、青い海、青い空…

これらと、開発・発展そして基地は本当に共存できるのか?

海を埋め立てて山を壊して、リゾート作って
本土の企業をどんどん誘致して
大型ショッピングセンターが建ち並んで、
「本土並」になっていく街並み
それでも観光客は沖縄に来るかね?

「沖縄にも米軍基地があるからテロが起こる可能性がある」
という風評被害で観光客が激減して、
観光産業が大打撃を受けて、県が「大丈夫さぁ沖縄」キャンペーンを
はったのはそう何年も前の事じゃない。

大丈夫なわけないさぁ、沖縄。
大学にヘリコプターも落ちるんだのに。
だって根本的な原因は何も除去されてないのに。
何度でも起こるよ、ああいう事件が。

「心の優しい人々」の住むはずの島から、戦闘機が飛び立って
イラクやアフガンやベトナムに爆弾落としてまた島に帰ってくる。
「有事」に向けて戦争の訓練を日常的にしてる島。
パトリオットミサイルが配備されて、
いつでも朝鮮半島や中国や台湾にナイフをちらつかせている島。
ひとたび「有事」になれば真っ先にミサイルが飛んでくる島。

それでも観光客は沖縄に来るかね?

沖縄は何を目指すべきなのか、
未来の子供たちに何を残すのか、

皆で考えよう、議論しよう。
皆で考えて考えた末に決めた結果がどっちであろうと、
それが沖縄の「総意」だ。
自分達で決めた事だ。

だけど考えもしないどころか
関心も持たないまま大事な事がどんどん決まっていって、
後から「こんなはずじゃ無かった」と文句を言っても遅い。

10年後、自分の子供たちに
「この島は、この国は、俺達がつくってきたんだ」と
誇りを持って言えるのか。

「無党派層は家で寝ててくれりゃいい」と以前某政治家が言っていたが、
皆が選挙に関心持たれちゃまずいような国作りっていったい何なの?

意図的に目隠しされて腑抜けにされて骨抜きにされて、
何も考えないように思考停止させられて
家でテレビ見てる場合じゃないっすよ!バカにされてるぜ!

その気になれば情報はいくらでも手に入る。
色んな人に聞いて、色んなものを見て、読んで、考えれる。

とにかく選挙には行こう、最低限。後悔しないように。

どの候補者にも投票する気にならないという人もいるとは思けど、
候補者の中からしか選ばれない以上は、
やっぱりどちらかベターな方を選ぶべきだと思う。

100%意見の合う人なんていない。しょうがない。
だから、とにかくちょっとでもマシだと思う方に票を入れに行こう。
投票にも行かないで、世の中や政治に文句を言う資格はない。

逆にせっかくある権利を放棄するのは本当にもったいない。
一票は重い。
みんなの重い一票の想いが重なって、
僕らは未来を選べる。

未来は僕らの手の中…




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