ST-LOWの新譜EPをレビュー！
ラッパーのST-LOWの新譜「BACKDROWSINESS EP」をゲット！
制作中の3rdアルバムの前に、別のコンセプトとなった曲達をセレクトしたEPだそうだ。
丁寧に作られた粒ぞろいの楽曲たち。ボーナスを含め８トラックとミニアルバム的な感じだが、通して聞くとトラックに一貫性がある。本人がセレクトしてるので当然とは思うが、信頼の置けるトラックメイカー達とトータルなビジョンを共有して作っているのが分かる。
彼の作品はいつだってスリリングでハード。聞けば心が「ガサガサ」するしちょっと「ザワザワ」する。決してハッピーな耳障りのものではない。パッと聞いて意味が理解出来るような「分かりやすさ」も備えてはいない。ストリートでアングラでハーコーな音楽だ。作品だけ聞いていたら「怖い人」とか「アブナイ人」とかイメージしそうだが、実際会った時の気さくでおおらかな人柄は彼の音楽との強烈なギャップを残す。「真実や幸福」を希求しているが、それを「嘘や暗黒」といった絵の具を使って表現する。その明暗のコントラストが彼のアーティストたる魅力のひとつかもしれない。
リリックの随所に、彼が沖縄の路上で見て来た風景や人物の具体的な描写があり、それが抽象的な言葉と固いライミングで散文詩のように交わることで「ある風景」を描き出す。そこがどこなのかは絵や写真のように「見るもの、聞くもの」に委ねられる。その景色が聞き手の中に立ち現れた時に、気が付けば言葉の混沌の洪水の中で感情のスイッチが押される。
ST-LOWはブログで「僕の見た沖縄のHIPHOP」というシリーズを不定期連載している。
同い年ということで見て来たシーンや音楽の共通体験、懐かしい名前やらがどんどん出て来てすごく面白い。月刊handsのような県内のインディーズシーンを可視化するメディアが無くなってしまった今となっては貴重な証言だ。
高校で沖縄を出て福岡の大学に行っていたという彼は、向こうでラップを始め、沖縄のHIP HOPシーンに興味を持ち、大学2年の春休みに帰って来て沖縄でライブ活動を始めてのめり込んで行き、そのまま大学を辞めてしまう。それほどまでに彼を「狂わせた」沖縄のHIPHOPシーンにおいて、彼は自分の活動だけでなく、ショップやイベントという「場」を作り、仲間や後輩をどんどんフックアップして、シーン拡大に欠かせない重要人物になっていく。
「場」があれば同じような趣味志向の人間が自然と集まり、そこから繋がって色んなことが派生していく。ブログを読むにおそらく彼もはじめはそんな「場」に集まったヘッズの一人だった。だが持ち前の人柄に惹かれてジャンルや世代を越えた様々な人たちが「音源」や「情報」を持って集まり出し、彼自身が「場」そのものになっていく様子が描かれている。憧れから憧れへ、世代が連鎖していく。彼もまた、先輩からもらったバトンを持って全力疾走している。
↓オススメです！限定なので残りわずか。是非ショップでゲットして下さい！
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ST-LOW 『BACKDROWSINESS EP』
販売価格: 1,500円 (税別)
ST-LOW名義では前作より約4年ぶりとなる新作EP！！
とはいえ、制作中の3rdアルバムとはまったく別の形で制作された新曲6曲ボーナストラック2曲によるEP作品です。どこか情動的でノスタルジックな雰囲気のトラックに、まるで全曲で一本の映画のように言葉と韻によるストーリーで綴られている今作。トラックメイカー陣は、ほぼ盟友NEXXXT、DUST TRACKER、レコーディングからマスタリングまでエンジニア全般に「Big-P from recognize」を起用し、今ままでのどのST-LOW音源作品よりもよりシンプルで、かつ描写的なHI PHOP作品に仕上がっている、300枚限定プレス盤です！！
-トラックリスト-
1. INTRO [TRACK PRO: NEXXXT]
2. SHIKISOKUZEKUU [TRACK PRO: DUST TRACKER]
3. TRUTH AND LIE [TRACK PRO: ABOGADROCK]
4. BACKDROWSINESS [TRACK PRO: DUST TRACKER]
5. LINE TO NIGHT [TRACK PRO: NEXXXT]
6. INDEFINITE SKY feat. Mikell from ウルトラマイク [TRACK PRO: DUST TRACKER]
-BONUS TRACK-
7. ALLWAYS -ORIGINAL VER- [TRACK PRO: NEXXXT]
8. DESSON -2007- [TRACK PRO: NEXXXT]
購入はコチラから
制作中の3rdアルバムの前に、別のコンセプトとなった曲達をセレクトしたEPだそうだ。
丁寧に作られた粒ぞろいの楽曲たち。ボーナスを含め８トラックとミニアルバム的な感じだが、通して聞くとトラックに一貫性がある。本人がセレクトしてるので当然とは思うが、信頼の置けるトラックメイカー達とトータルなビジョンを共有して作っているのが分かる。
彼の作品はいつだってスリリングでハード。聞けば心が「ガサガサ」するしちょっと「ザワザワ」する。決してハッピーな耳障りのものではない。パッと聞いて意味が理解出来るような「分かりやすさ」も備えてはいない。ストリートでアングラでハーコーな音楽だ。作品だけ聞いていたら「怖い人」とか「アブナイ人」とかイメージしそうだが、実際会った時の気さくでおおらかな人柄は彼の音楽との強烈なギャップを残す。「真実や幸福」を希求しているが、それを「嘘や暗黒」といった絵の具を使って表現する。その明暗のコントラストが彼のアーティストたる魅力のひとつかもしれない。
リリックの随所に、彼が沖縄の路上で見て来た風景や人物の具体的な描写があり、それが抽象的な言葉と固いライミングで散文詩のように交わることで「ある風景」を描き出す。そこがどこなのかは絵や写真のように「見るもの、聞くもの」に委ねられる。その景色が聞き手の中に立ち現れた時に、気が付けば言葉の混沌の洪水の中で感情のスイッチが押される。
ST-LOWはブログで「僕の見た沖縄のHIPHOP」というシリーズを不定期連載している。
同い年ということで見て来たシーンや音楽の共通体験、懐かしい名前やらがどんどん出て来てすごく面白い。月刊handsのような県内のインディーズシーンを可視化するメディアが無くなってしまった今となっては貴重な証言だ。
高校で沖縄を出て福岡の大学に行っていたという彼は、向こうでラップを始め、沖縄のHIP HOPシーンに興味を持ち、大学2年の春休みに帰って来て沖縄でライブ活動を始めてのめり込んで行き、そのまま大学を辞めてしまう。それほどまでに彼を「狂わせた」沖縄のHIPHOPシーンにおいて、彼は自分の活動だけでなく、ショップやイベントという「場」を作り、仲間や後輩をどんどんフックアップして、シーン拡大に欠かせない重要人物になっていく。
「場」があれば同じような趣味志向の人間が自然と集まり、そこから繋がって色んなことが派生していく。ブログを読むにおそらく彼もはじめはそんな「場」に集まったヘッズの一人だった。だが持ち前の人柄に惹かれてジャンルや世代を越えた様々な人たちが「音源」や「情報」を持って集まり出し、彼自身が「場」そのものになっていく様子が描かれている。憧れから憧れへ、世代が連鎖していく。彼もまた、先輩からもらったバトンを持って全力疾走している。
↓オススメです！限定なので残りわずか。是非ショップでゲットして下さい！
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ST-LOW 『BACKDROWSINESS EP』
販売価格: 1,500円 (税別)
ST-LOW名義では前作より約4年ぶりとなる新作EP！！
とはいえ、制作中の3rdアルバムとはまったく別の形で制作された新曲6曲ボーナストラック2曲によるEP作品です。どこか情動的でノスタルジックな雰囲気のトラックに、まるで全曲で一本の映画のように言葉と韻によるストーリーで綴られている今作。トラックメイカー陣は、ほぼ盟友NEXXXT、DUST TRACKER、レコーディングからマスタリングまでエンジニア全般に「Big-P from recognize」を起用し、今ままでのどのST-LOW音源作品よりもよりシンプルで、かつ描写的なHI PHOP作品に仕上がっている、300枚限定プレス盤です！！
-トラックリスト-
1. INTRO [TRACK PRO: NEXXXT]
2. SHIKISOKUZEKUU [TRACK PRO: DUST TRACKER]
3. TRUTH AND LIE [TRACK PRO: ABOGADROCK]
4. BACKDROWSINESS [TRACK PRO: DUST TRACKER]
5. LINE TO NIGHT [TRACK PRO: NEXXXT]
6. INDEFINITE SKY feat. Mikell from ウルトラマイク [TRACK PRO: DUST TRACKER]
-BONUS TRACK-
7. ALLWAYS -ORIGINAL VER- [TRACK PRO: NEXXXT]
8. DESSON -2007- [TRACK PRO: NEXXXT]
購入はコチラから
