『海鳴りの島』歌詞とコメント

知花竜海

2016年10月24日 00:28

NEWシングル『海鳴りの島』の歌詞カードをUPします。日本語訳と解説も載せてます。
こちらからpdfをダウンロードしてご覧下さい。


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NEWシングル『海鳴りの島』にコメントを寄せて頂きました!!
随時追加
していきます!

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知花竜海のパフォーマンスを初めて見た時、かなり衝撃を受けたのを憶えている。人間の生々しい表現パワーを目の当たりにしたのだ。
そして今、彼の新しい作品にリアルさと臨場感の衝撃を受けている。歴史を遡ってその時代に起こった事を伝えようとする時、できるだけリアリティーに近づく努力は大切だと思う。たとえばその時代のその土地の言葉で表現するというように。言葉には、その言葉にしか持ち得ないニュアンスというのがあって、それは独自の文化に他ならない。知花君の歌は、戦争を経験した『おじいおばあ』が口にした言葉のようでリアルで臨場感がある。だから伝わり方が凄い!
どうやら彼はまた新しい扉を開けたようだ。
下地イサム(シンガーソングライター)
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「海鳴りの島」CD発売おめでとうございます。
この島の独自性を表現し続けるアーティストとして、憧れるし共感します。沖縄は歴史、文化、現状、それから言葉など、何一つとっても物議をカモしてしまう奥の深い土地です。でもだからこそどこにもないようなオリジナリティーがうまれ出す機会がうじゃうじゃあるきがします。文化も、言葉も、生き物で、守っていても死ぬだけ。現代という軸を持って「かっこいい」と思われるものだけが、この時代を生きていくと思います。いつの時代もそのトランジションを手助けする表現者がいたと思うし、今も竜海さんのようなアーティストがいてくれて感謝です。私もその一人として、「かっこいい」「好き」とおもえるものをやる勇気をくれました。Thank you でーびるwww
AWICH(ラッパー)
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CD聴きました!
とても言葉を、沖縄の言葉を大事にしてるなぁ。
そして沖縄の言葉はそれだけで愛と力があるなぁ。
歌詞カードもぜひ見て欲しいですね。
うちなぁ口分かる人も分からない人もぜひ聴いて欲しいです。
ひーぷー(タレント)
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聞かせてもらいました
何だかジワジワっとくるものがあり、恥ずかしながら涙が出てきてしまいました。
鶴と亀、とか、舞い遊ぶ、とか
古典や民謡にも出てきそうな歌詞とか、みんちゃはぬ、とかも面白い。みんちゃさぬ、でないところがいいです。読谷山言葉なのか…?
面白いはずなのに涙が出るのはなぜだろう?抗う人々の姿とか目に浮かぶからなのか。嘉手納の東側のコザでは聞こえない西側のうるささが聞こえる気がするからか…
自分でもよくわかりませんが
とにかくジーンと来たのは間違いないです。
良い歌をありがとうございます!
ライブは伺えませんが大成功をお祈りしときます。
うちばいゆ みしぇーびり!
当銘由亮(うちなー芝居役者、琉球舞踊家、三線奏者)
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<全略>カーミヌクーで示された思いはガジュマルのようにしっかり根を伸ばしていた、彼の刻むリズムに彼の思いが乗った。それは沖縄らしさを演出するために添えられた旋律や単語なんかではなく、2016年の沖縄を生きる彼のリアルであり、目を見張ろうが背けようがそこにある沖縄のリアルだった。ウチナーグチで描かれた沖縄のそのリアルさにクラクラした。<後略>
※ 親川志奈子さんのコメント全文を読む
親川志奈子(琉球大学大学院生・Okinawan Studies107共同代表・琉球民族独立総合研究学会理事・しまくとぅば連絡協議会事務局長)
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ウチナーグチ(沖縄の言葉)を用いた意欲作、私も「ナライブサン」以降ウチナーグチで曲を書く意味を考えているのでやはり刺激になります。
収録の2曲とも、米軍基地をめぐる憂いや問題意識・怒り・悲しみ、そういったものが通底する歌詞だと感じました。ホーンのリフがかっこいいラテンロック「海鳴りの島」は疾走感がありつつ愛嬌もあり。怒りに終始しない、最後は音の楽しさ力強さがもってくような、音楽の懐の深さに気付かされる曲。
2曲目「サン」には地域に根ざした慣習やツール名が登場して、私にはなんとなく家族で集まる行事…祖父母親族の顔、を想起させられる歌詞でもあったけど、それがラテンミュージック(メレンゲ)の思わず踊りだしたくなるサウンドに乗ってるんだからまさにミクスチャーだと思った。面白い組み合わせ!
アラカキヒロコ(シンガーソングライター)
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ラテン?スパニッシュ?スカ?琉球?いろんな音楽が鳴っていて、それでいてちゃんと竜海色に染まっております!まさにチャンプルー!この音楽は竜海にしか出せない、唯一無二!演奏もタイトでめっちゃノリノリ、素晴らしいバンドサウンドの音がします!竜海が目指す音楽はこれだったんだ!
ナオキ屋(ミュージシャン)
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意表を突かれた終(つい)。ドンチャンループが続くだろな展開でスパッと切られたエンディング。フェスタはスパッと終わると、なんか考えさせられる。花吹雪が地に着く前に音が消えている。そこにまずは驚いた。竜海の新境地(ミルフィーユと地層と年輪)=ピーナッツバターの上にイチゴジャム。
布施カズヒコ(友人代表)
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知花竜海新曲のMV「海鳴りの島」
これちょっとすごいな。軽々しく使うことはできない言葉だけど、この曲は現時点での彼の集大成だろう。そして、時代の流れの中に立ち続けることの自身の決意や、覚悟を感じ取れた。それは、現代の不平等性に抗い続ける作家・目取真俊のブログから引用したタイトルからもうかがい知ることができる。
歌詞は、「うちなーぐち」を散りばめて書き上げられている。これは前にも少し書いたのだけど、この曲中での詞は、ぼくも含めた多くのうちなーんちゅが失ってしまった言語を学び直して再獲得、日本語から訳するのではなく、うちなーぐちそのもので書かれたものだ。身体化したとも言い換えられるだろう。これは、失った過去とこれから来る未来の真ん中に立ち、時代をつなぐ作業と言っていい。そこから生まれる凄みを全編から感じた。曲そのものも、様々な音楽にアプローチしながら、「沖縄の現在地」を色濃く残す。疾走感もありながら太古の音ってこうなんじゃないかと、深いノスタルジーもある。
そして今回のメイン、映像も、曲調と同じくドライブする。だが、ポップになりすぎずトーンを落とした色も相まって、かといってオフビートにもなりすぎず…いろいろな感情を呼び起こすかのようだ。悲しさもその中の一つにある。でも、知花竜海の表情や、力強さ、エネルギー全開のダンスが画面いっぱいにほとばしって、その不安を吹き飛ばしてもくれる。
作品の中で知花は、何かを探し走り続ける。でもそれは、まるで何かから逃げる行為のようにも見える。それが示すのは、沖縄の未来だろうか、この社会すべてを照らす希望だろうか。おそらく、ぼくたちに問うてもいる。
島袋寛之(ライター)
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