1stソロアルバム『新しい世界』 曲目と解説

知花竜海

2012年11月03日 12:00

知花竜海 1stソロアルバム『新しい世界』
曲目と解説

1. 新しい世界
三線とエイサーを取り入れた沖縄ポップサウンドに乗せて「 崩れ落ちてゆく世界で、こぼれて溢れ出すこの命輝け」と歌うアルバムタイトル曲。3.11を経て、知花竜海が今最も伝えたいメッセージ。

2. 110円LOVE
高校時代に書いたラブソング。レゲエとR&Bのテイストに乗せて、コインをモチーフに恋を歌う。

3. ガジャングルサー追いかけた日々
変わりゆく沖縄への郷愁の想いが詰まったメッセージソング。サビの「あれはワーやたがヤーやたがマーやたが?」というのは「あれは俺だったのかお前だったのか何処だったのか?」という意味。ちなみに「ガジャングルサー」とは小学校時代に田舎の村々を白い消毒剤を散布しながら走り回っていた保健所の消毒車のこと。目的は多分マラリヤか日本脳炎などの蔓延を防ぐ為の蚊の駆除だったと思う。これが来ると子どもたちはチンドン屋かハーメルンの笛吹きのように何処までも追いかけていって後で家で怒られるのだった。地域によって「ブーブーハンチャー」とか「フマキラー」等色々な名で呼ばれていた。

4. 鳩よ
青い海・青い空と対比する黙認耕作地や米軍のパラシュート降下訓練、ふるさと読谷村の原風景とそこで培われた平和への思いをPOPなサウンドに乗せて歌った曲。

5. 夢×時(ゆめかけるとき)feat. カクマクシャカ
休みなく働き続けて大事なものを見失ったり体を壊したりする現代社会に向けて「ちょい休憩」と歌うメッセージソング。「逃げる勇気」を後押ししたくて書いた。タイトルは「夢と時間のかけ算」「夢が大空を駆ける時」「夢崩れ落ちる時」の三つの意味を込めた。盟友カクマクシャカがラップで参加。

6. 目が怖い
あなたにとって結婚とは?家族とは?生活とは?
夫婦の日々の営みや戦い、駆け引きをSKAのリズムに乗せてコミカルに描いた曲。

7. 旅ダチ feat. 太陽風オーケストラ
2006年にレコーディングされながらお蔵入りになっていた曲。太陽風オーケストラの演奏に乗せて、人生という「旅」とその中で出会う様々な「ダチ」をテーマに言葉遊びする。

8. 逆立ち幽霊
小学生時代に読谷村のチビチリガマに入った経験を元に、慰霊の日に寄せて書いた知花竜海なりの鎮魂歌。沖縄戦で無念の死を遂げた骸骨が逆立ちのまま土の中に埋まっているイメージ。

9. ケトルLove
「110円LOVE」と対になるセルフアンサーソングとして本作の為に書き下ろした新曲。
32歳になった男が、やかんをモチーフに愛を歌う。

10. かとりせんこう
蚊取り線香をモチーフに、燃え尽きて灰になるような一途な想いを描いたラブソング。
本作の中で一番古く、高校時代にバンドでやっていた曲。夏の夜の悶々とした寝苦しさを抜けて「もうすぐ夜が明ける」という言葉でアルバムの幕を閉じる。

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