知花竜海の音楽凡楽

ロック・レゲエ・ヒップホップ・沖縄民謡などをチャンプルーしたサウンドに、言葉遊びと深いメッセージをちりばめた歌詞で新世代の沖縄音楽を創り続けるミュージシャン/プロデューサー知花竜海(DUTY FREE SHOPP.)が、活動情報や日々のつれづれなどを書いていきます。

ミュージシャンは食えるのか、その14。セカンドアルバムへの道、一歩目。

実は当初、シングルではなくアルバムの予定で制作を進めていた。
なのでアルバムの制作予算で50万円(自動積み立てで貯めた)。

1stの予算の半分だが、工夫すれば全然やれる。僕はスタジオでのレコーディングを諦めて、自宅での録音で行くことにした。

これは、一見クオリティーを諦めるネガティブな判断に見えるかもしれないが、実は確信的な判断だった。

まずドラム録音を生でなくMIDIにした。と言っても打ち込みではなく、自宅にエレドラを組んで、Protoolsに繋ぎ、ソフト音源で鳴らす。そして生の人間が叩いたMIDIグルーヴをエディットしてパターンを作る、というやり方だ。

僕は一番最初にCORGのMTR(マルチトラックレコーダー)D8を手に入れたときから生音エディットという手法で作品を作ってきた。

何小節目の何拍から何小節目の何拍までを、何小節目の何拍に何回コピー

これである笑

これでループが作れる。本来ならサンプラーやリズムマシンでやる事だと思うが、自分はバンドだったのでそれをサンプリングではなく生音でやってきた。カーミヌクーはそうして作った作品だ

MTRからprotoolsへと道具が変わってからは一気にコピペ&エディットが加速し、思い通りの音を簡単に作れるようになった。

テンポやキーも変えられる。歌ってないメロディーも歌わせられる。「波形は友達」を合い言葉に生音をエディットしまくって作るのが自分のアレンジスタイルになった。

バンドじゃないなら、逆に一人で自宅で出来る強みを徹底的に活かした作品を作ろう。むしろそこを売りにしていこう!

こうして僕はセカンドアルバムへの道、一歩目を踏み出した

今日はここまで、次回に続く!

ミュージシャンは食えるのか、その14。セカンドアルバムへの道、一歩目。
18年前に「バカのハワイ帰り」「ぬーやんばー」など初期のデモテープを作っていたKORGのD8。さすがに、電源は入るが壊れていた。
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【今日の動画】

2014年。アルバム発売から二年の月日を経て完成した「新しい世界」のMV。これが出来てやっと1stアルバムが一区切りついた。
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【CD販売】
知花竜海関連のCDは全て恩納村おんなの駅にある知花竜海のCDコーナーにて買えます。またシングル「海鳴りの島」と「新しい世界」は県内各CDショップにて注文取り寄せが可能です。

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ミュージシャンは食えるのか、その14。セカンドアルバムへの道、一歩目。
↓NHK-FM「沖縄ミュージックジャーニー」出演時のインタビュー動画


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